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米国の10代、友達との会話は携帯よりも固定電話で

» 2005年07月28日 08時30分 公開
[ITmedia]

 米国の10代はほぼ9割がインターネットを利用しているが、友達とのコミュニケーション手段としては現在でも固定電話の人気が高いことが、非営利の調査団体Pew Internet & American Life Projectの調査で分かった。

 この調査では米国の12〜17歳インターネット利用動向を調べた。この世代のネット利用率は87%で、2000年の73%から24ポイント増加。これに対して成人のネット利用率は66%で、2000年からの伸び率は10ポイントとなっている。

 ネット利用時間と頻度も大きく伸び、10代のうち51%は毎日ネットを利用。特にネットでゲームを楽しむ層が増えて81%に達したほか、ニュース(76%)、オンラインショッピング(43%)、健康・医療情報の取得(31%)といった利用が伸びた。

 デスクトップPC、ノートPC、携帯電話、PDAという4種類のパーソナルメディアデバイスのうち、1つでも持っているのは84%。2つ以上は44%、3つ以上は12%、4つすべては2%だった。携帯電話の保有率は45%で、携帯のテキストメッセージを使ったことがあるのは33%。携帯からネットに接続しているのは4人に1人だった。

 友達との通信手段としてはインスタントメッセージング(IM)が台頭、利用者は75%に上り(大人は42%)、うち48%が毎日使っていると答えた。

 それでも、友達とのコミュニケーション手段として最もよく使うのは固定電話が51%と最多だった。2位はIMの24%で、携帯電話は3位の12%にとどまっている。電子メールは5%、テキストメッセージは3%のみだった。

 かつては「キラーアプリ」だった電子メールは、今ではティーンにとって先生や学校など「大人」とのコミュニケーションのためのツールになったと報告書は解説している。

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