Mozilla Foundationは8月3日、営利目的の企業Mozilla Corporationを設立したと発表した。
Mozilla CorporationはMozilla製品の開発、マーケティング、配布を担当する。Mozilla Foundationは引き続きMozillaプロジェクトの中核となり、オープンソースプロジェクトの管理、ソースコードの管理と配布、ポリシー策定、関係者の組織化について責任を持つ。
Mozilla Foundationがプロジェクトのガバナンスやインフラ、ソースコードにフォーカスするのに対し、Mozilla Corporationはエンドユーザー向け製品の開発と配布に焦点を当てると発表文では説明されている。
Mozilla Foundationは新会社設立の理由について、営利活動によってMozillaのオープンソース技術のサポート、テスト、製品化のための資金を獲得でき、それはエンドユーザーにも開発者にも恩恵をもたらすと述べている。
FirefoxやThunderbirdなどの製品は引き続き無償で提供され、Mozilla Foundationが(Mozilla Corporationと異なる)独自版のFirefoxやThunderbirdを提供することはない。Mozilla CorporationがFirefoxの独占ディストリビューターになることもないという。
Mozilla CorporationにはMozilla Foundationの従業員のほとんどが移籍し、従業員数は36人、本拠地はMozilla Foundationと同じ場所に置かれる。社長にはMozilla Foundation代表のミッチェル・ベイカー氏が就任し、同プロジェクト創設者の1人ブレンダン・アイヒ氏がCTO(最高技術責任者)となる。
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