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プリキュアとスターウォーズの「2極共存」――上半期トレンド

» 2005年08月11日 00時00分 公開
[ITmedia]

 電通は8月10日、2005年上半期の注目商品に関するネット調査の結果を発表した。ブログがトップに、大画面薄型テレビが3位に入るなど、ベストテンの半数以上がIT関連だった。

 同社は上半期のトレンドとして、消費の二極化を指摘。例として「スターウォーズ」最新作と「ふたりはプリキュア」がともにヒットしたことなどを挙げている。

 ネット調査は、7月8日から13日にかけて、10代から60代の男女1000人に行った。150アイテムを提示して「知っている」「興味がある」「話題になった」「はやっている」の4項目にあてはまるかどうか聞き、合計を指数化。上位10位を以下の通り発表した。

順位 商品など
1位 ブログ
2位 映画「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」
3位 大画面薄型テレビ
4位 愛知万博
5位 ドラマ「ごくせん」
6位 携帯型デジタル音楽プレーヤー
7位 HDD付きDVDレコーダー
8位 コエンザイムQ10商品
9位 電子マネー
10位 オール電化住宅

 同社は、2005年上半期の消費トレンドとして「加速する“1人内二極化”」「テクノロeジー」「ともだち同心円」「ご当地創発」「備えあれば、うれしいな」「ユビキタロハス」の6つを提示した。

 「1人内二極化」とは「セレブ的高額消費と、低価格でも付加価値のあるカジュアル消費という2つのトレンドがそれぞれ勢いを増し、時には1人が両方の消費し好を持つこと」を指す。例として「100万円ウイスキーと第3のビール」「プライベートバンキングとインターネット取引」「スター・ウォーズとプリキュア」などを挙げている。

 「テクノロeジー」は、簡単に使えて、面倒な手続きなどを軽減できるIT技術のこと。HDD付きDVDレコーダーや音楽配信サービス、電子マネー、非接触ICカードなどが挙がっている。

 家族や職場、地域社会といったコミュニティーへの帰属意識の急低下を反映し、きずなを取り戻そうとする動きを「ともだち同心円」と命名。ブログや、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)、ドラマ「ごくせん」を例に挙げている。

 「ご当地創発」は、地方ならではの特性を持ちつつ、全国区に広がった商品やサービス。北海道のスープカレーや、千葉動物園のレッサーパンダの風太君、アキバ系などが挙がっている。

 地震や犯罪対策グッズなど、危険から身を守る商品もヒットした。「備えあれば、うれしいな」カテゴリーには、バイオメトリクス認証やネットワークカメラ、子供向け安全サービスなどをラインアップした。

 「ユビキタロハス」は、健康と環境を志向するライフスタイル。クール・ビスやオール電化住宅がこのカテゴリーに含まれている。

 2005年後半から2006年にかけては、進化したライフスタイルを提案する「こだわりロハス」や、ちょっと懐かしい「ナツカシナジー」、既存の枠組みを飛び越える「越境破開」がヒットのキーワードという。

 こだわりロハスは、高級ハイブリッド車や全面禁煙居酒屋、ナツカシナジーは40代以上の“オヤジロッカー”や定番ブランド復活が、越境破開は電子マネー機能搭載携帯電話や次世代ゲーム機、番号ポータビリティが当てはまるとしている。

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