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個人情報16億件の窃盗で有罪評決

» 2005年08月16日 08時15分 公開
[IDG Japan]
IDG

 顧客情報管理会社Acxiomからデータを盗んだとして、フロリダ州在住の男が8月12日、有罪を言い渡された。検察の推計によれば、スコット・レバイン被告と同氏が経営していた電子メールマーケティング会社Snipermail.comは、Acxiomのサーバに侵入して顧客記録16億件以上を盗み出していた。

 アーカンソー州リトルロックの陪審はレバイン被告に対し、保護されたコンピュータへの不正アクセス罪120件、アクセスデバイス詐欺2件、司法妨害1件で有罪を宣告した。不正アクセス13件、共謀罪1件、資金洗浄罪1件については無罪とした。

 この事件の捜査は米連邦捜査局(FBI)と米シークレットサービス犯罪捜査局が共同で行った。レバイン被告はAcxiomのコンピュータデータベースに侵入したとして昨年7月21日に起訴された。米司法省によれば、同被告とSnipermail従業員が2002年4月から2003年8月にかけてAcxiomサーバからダウンロードした個人情報は約8.2Gバイトに上る。

 レバイン被告の公判は今年7月11日に始まり、8月10日から陪審評決の言い渡しが開始された。米連邦地裁のウィリアム・ウィルソン判事による量刑宣告は来年1月9日に予定されている。同被告が有罪評決を受けた罪状で最大の量刑を合わせると、禁固640年、罰金3075億ドルとなる。罪状各1件につき、最大で罰金25万ドル、禁固5〜20年が定められている。

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