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Google、1420万株を新たに公開へ

» 2005年08月19日 08時05分 公開
[ITmedia]

 米Googleは、新たに普通株式1420万株の公開を計画している。米証券取引委員会(SEC)に9月18日提出した書類で明らかにした。

 売り出し価格は現在の1株当たり285ドルを基準として、総額41億ドルあまりを調達する。調達した資金は、会社の運転資金や設備投資などの一般的な用途、および補完的事業、技術などの資産買収に利用する意向。

 同社はSECへの提出書類の中で、Googleへの投資は重大なリスクを伴うと警告。その要因として、最大のライバルであるMicrosoftおよびYahoo!との競争を筆頭に挙げ、この両社ともGoogleより従業員が多く顧客およびユーザーとの関係も確立されていると指摘。特にMicrosoftは資金的・技術的リソースを使ってGoogleへの対抗姿勢を強めてくることが予想されると述べている。

 また、Web検索会社、インターネット広告会社、製品やサービスのオンライン販売会社とも競合するほか、大手広告主の広告予算に関して従来型のメディア企業とも競合すると説明している。

 業績についてはいずれ収益の増加率が鈍化する見通しであり、営業利益率にも下方圧力がかかると予想。こうした傾向は4〜6月期で経験しており、収益の増大に伴って競争激化と成長率の鈍化は避けられず、収益の伸びも全般的に鈍化するとの見通しを示している。

 Googleは1年前の8月19日にNASDAQ市場に株式を公開。株価は売り出し価格85ドルからその後急騰し、6月には300ドルを突破。8月17日の終値は285.10ドルとなっている。

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