コンテンツストリームがRSS、Webフィード、あるいは別の名前で呼ばれようと、Internet Explorer(IE)7が目指す設計上の主目標は、RSSを通じてユーザーが簡単にブログとWebサイトを購読できるようにすることにある。米サンフランシスコで開催のBlog Business Summitで8月19日、Windows VistaでIE 7を実行してこの機能の一端を披露するデモが行われた。
IE 7でRSSフィードを追加するためには、ブラウザ上部にあるツールバーで「サブスクライブ」ボタンをクリックするだけ。これでフィードのプレビューが表示され、お気に入りのリストに追加できる。
MicrosoftはIE 7に、コンテンツをフィルタにかけて特定の情報を素早く検索できる機能も追加した。
この日のデモではBBCニュースサイトのRSSフィード追加と、MSNショッピングで「iPod」のクエリーをかけたフィードを登録する方法が示された。
リスト拡張機能を使ってユーザーがカスタマイズ版のフィードを作成できる試作版も披露された。名称はまだ未定。
別のデモでは、不動産の価格やベッドルーム数、床面積といった情報を収集してフィードにして見せていた。
MicrosoftがIE 7の最新のβでRSSフィードをWebフィードと呼んで論議を巻き起こしたことについて、会場から質問が出され短い受け答えが交わされる場面もあった。
Microsoftはこの用語の利用について弁明したが、IE 7の正式リリースでもこの名称を固持するのかどうかは明言しなかった。
「RSSという用語を理解しているのはすべて最先端にいる人だ。残りの97%は実際のところ、この言葉を理解していない」。Windowsチームのエバンジェリスト、ロバート・スコーブル氏はこう説明する。
「Webフィード対RSSの問題は、RSSが何なのか、あるいはAtomが何なのかを一般の人が知らないということだ」(同氏)
「サイトによってRSSを使っていたりXMLまたはAtomとなっていることもある。フィードあるいはWebフィードという言葉を使った方が、理解してもらいやすい」とスコブル氏は語っている。
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