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「RO」開発元のGravity、孫泰蔵氏らの傘下に

» 2005年09月01日 09時03分 公開
[ITmedia]

 MMORPG「ラグナロクオンライン」(RO)の開発元・韓国Gravity(NASDAQ上場)の過半の株式を、ソフトバンク・孫正義社長の弟の孫泰蔵氏の関連会社などが約400億円で取得していたことが分かった。ガンホー・オンライン・エンターテイメントがGravityと結んでいる日本国内ライセンスの安定確保が目的と説明している。

2002年8月、RO国内展開を発表するガンホーの孫泰蔵社長(当時)とGravityのキム・ジョンリュル会長(左)

 8月30日付けで米証券取引委員会(SEC)が開示した資料によると、孫泰蔵氏が代表取締役を務めるアジアングルーブの100%子会社・テクノグルーヴと、テクノグルーヴ代表取締役・柳日栄氏の投資会社が、Gravityのキム・ジョンリョル会長と家族から合計52.4%を取得した。資金は孫正義社長の資産管理会社を通じて調達したという。

 ソフトバンク広報は「ソフトバンクとしては把握しておらず、コメントできない」としている。

 ROは日本ではガンホーが2002年から運営し、会員100万人超を抱える国内最大級のオンラインゲーム。ガンホーは孫泰蔵氏のアジアングルーヴが第2位株主で、ガンホーの売上高の96%がRO関連事業によるものという。

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