クリエイティブメディアは9月1日、同社の携帯音楽プレイヤー「Creative Zen Neeon」の一部機種にワームが混入していた問題に関して、原因は作業指示が遵守されていない状態でUSBメモリが利用されたことによると公表した。
この問題は、Zen Neeonの製造工程において、一部の製品に「W32.Wullik.B@mm」という名称のワームが混入してしまった恐れがあるというもの(関連記事)。当初、混入は「最終パッキング作業工程の複数のオフラインシステム上で発生した」とされていた。
クリエイティブメディアが1日明らかにしたところによると、ワームの混入は、パッキング作業工程のうち2つのオフラインテストシステムで発生したという。このテストシステムは、特定市場向けの設定変更/機能テスト作業に用いられていたが、そこで「作業指示が遵守されていない状態で」USBメモリが使用されたことが判明した。ただし、このUSBメモリが、なぜ、どのような状況で持ち込まれたかについては明らかにされていない。
同社はこれを踏まえ、すべてのスタッフに対し、テストおよび作業点順においてコンプライアンスの強化を徹底。「作業上認められていないデバイスのテスティングシステムでの使用を排除する対策を実施」した。また、作業手順が遵守されているかどうかのモニタリング/検証を目的に、品質監査の頻度を増やす計画。
なお、8月26日に問題が明らかになって以来、クリエイティブメディアでは2台へのワーム混入を確認したという。ただし、問題発覚以降該当機種の回収作業を進めてきた結果、9月1日時点では、日本市場で影響を受ける可能性があるのは約2900台のうち50台未満にまで絞り込まれた。
同社は引き続きWebサイトを通じて情報を提供するとともに、9月1日より、フリーダイヤル(0120-350-970)の窓口を設け、相談に応じている。
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