携帯電話事業者の中には自社のワイヤレスデータネットワークを経由したVoIP通話を制限しようとしているところもあるが、ドイツのE-Plus Mobilfunk GmbHは、9月1日に発表したSkype Technologiesとの提携を通じてVoIPを奨励している。E-Plusの39.95ユーロ(49.30ドル)の定額データプラン加入者には10月から、サービスバンドルの一部としてSkypeソフトが提供される。
VoIP通話はコンピュータ経由でのみ利用でき、携帯端末は使えない。E-Plusの広報によれば、携帯電話で利用できるSkypeのVoIPサービス提供に乗り出す計画はないという。
今回のサービスは主に、現在VoIPの主流ユーザーである企業顧客に向けたものだと広報担当者は説明する。インターネットへのアクセス、文書のダウンロード、そして今回の音声通話を含め、顧客は通信ニーズの大部分でノートPCを利用できるようになる。
E-PlusはVoIP用にSkypeのみ利用を認め、ほかのVoIPは遮断する方針。Vodafone Germanyは先に、2007年以降、ユーザーによるVoIPネットワークへのアクセスを制限するかもしれないと表明している。加入者が通常の携帯電話音声ネットワークではなく、定額データプランを利用してVoIPサービスを使う可能性があることを、キャリア各社は懸念している。
Skypeのサービスは、どんなキャリアでもユーザーがモバイルデータサービスに加入していれば利用できる。Skypeと提携してSkypeのソフトをサービスに組み込む携帯電話事業者はE-Plusが初めて。
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