産業経済新聞社は9月20日、朝刊紙面をそのままインターネットで配信する電子新聞サービス「産経NetView」を10月1日に始めると発表した。料金は月額315円に抑え、新聞離れが指摘される20〜30代の若者をターゲットに初年度3万人の加入を目指す。
東京朝刊最終版から全面広告やラジオ・テレビ欄などを除いた20ページ程度を毎朝5時に更新。配信はFlashベースで行い、Flash Playerのみで閲覧可能だ。紙面は25〜400%の範囲で拡大縮小ができ、スクロールはマウスドラッグで行える。紙面上の写真をクリックすると動画を再生するなど、リッチコンテンツにも対応した。
システムは、3D技術開発などを手掛けるヤッパが開発。配信はAIIが行い、@nifty、OCN、BIGLOBE、So-netの会員向けに加入者を募集する。
産経新聞は2001年8月、今回同様に紙面をそのままネット配信する「ニュースビュウ」を始めたが、想定を下回ったため今年3月にサービスを停止した。新サービスでは専用ビューアを不要とし、料金も低く設定するなどサービス内容を刷新して再挑戦する。
ニュースサイトから情報を入手する層が広がっているのに対し、同社は「新聞紙面は見出しやレイアウトでニュースバリューが一目で分かるなどの利点がある。ネット社会に適した新聞のあり方を探っていく」と話している。
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