「一太郎」アイコン訴訟控訴審、30日判決
ジャストシステムの「一太郎」「花子」に特許を侵害されたとして、松下電器産業が両ソフトの製造販売差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決が9月30日午後3時から、知的財産高裁で言い渡される。
訴訟は、松下が持つアイコン関連特許を両ソフトが侵害しているとして、松下が2004年8月に両ソフトの製造販売差し止めを求めたもの。東京地裁判決は松下の主張を認め、両ソフトの製造販売停止と廃棄を命じた。
一審判決で、両ソフトが特許を侵害したと認定されたのは「バルーンヘルプ」機能。ヘルプボタンをクリックした後、別のボタンをクリックすれば、そのボタンの機能説明文が表示される。
松下は、「アイコン」を使った同様の機能について特許を取得しており、ボタンが「アイコン」に当たるかどうかが争点になった。両ソフトのヘルプボタンにはマウスの絵が入っており、一審判決はこれを松下特許でいう「アイコン」に当たると判断。ジャストは「到底承服できない」として控訴した。
両ソフトの最新版は2月に予定通り発売されたが、著名なソフトをめぐる衝撃的な判決だったこともあり、ソフトウェア特許の是非や企業経営における知的財産戦略などをめぐって議論が活発化した。
控訴審は4月に発足した知財高裁で行われ、裁判官5人による「大合議」で審理が進められた。大合議は、早期に司法判断を統一する必要がある重要な特許訴訟などが対象。7月まで3回の口頭弁論を経て半年で結審した。知財高裁初の大合議事件ということもあり、判断に注目が集まっている。
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