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RSSリーダーも成長期、100万ユーザー目指すgoo

» 2005年10月04日 20時03分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 NTTレゾナントは10月4日、ポータルサイト「goo」で、Webブラウザから利用できるRSSリーダーと、携帯電話向けRSSリーダーを公開した。すでに38万ダウンロードがあったというPCアプリ版と合わせ、同社RSSリーダーのユーザーを本年度内に100万に増やす計画。その後、RSS広告配信など新ビジネスに参入する。

photo Web版RSSリーダー

 Web版は、実験サイト「gooラボ」で1年間にわたってテスト公開してきたものを改良した(関連記事参照)。キーワードを登録しておけば、関連するブログを検索してRSSフィードを登録してくれる機能を装備。Asynchronous JavaScript + XML(Ajax)を活用したインタフェースにより、快適に操作できるようにした。

 携帯版は、Web版で登録したRSSの配信状況を確認でき、記事にチェックを入れられる。チェック内容はWeb版に反映されるため、出先で気になった記事をPCでゆっくり読むことができる。当初はNTTドコモのiアプリ専用だが、対応キャリアは増やす計画だ。

 今後は、携帯版からRSSの登録やキーワード設定も可能にする予定。携帯版とWeb版、PCアプリ版との連携も強化していく。PCアプリ版RSSリーダーには、年内にブログ投稿機能を追加する。

 Web版、携帯版、PCアプリ版とも「goo ID」ユーザーなら無料で利用できる。

100万ユーザーつかんでビジネス展開へ

 「ブログの普及拡大とともに、RSSリーダーは成長期に入りつつある」――同社ポータル事業本部の館隆志パーソナル事業室長はこう話し、RSSリーダー市場の急拡大を期待する。

 ブログサイト「gooブログ」のRSSによる記事配信数は順調に伸びており、9月時点での1日あたり300万件以上。ブログにはワンクリックでRSS登録できる機能を追加し、配信数をさらに増やす計画だ。

 PCアプリ版RSSリーダーの累計ダウンロード数も、昨年9月の公開以来右肩上がりに伸び続け、今年9月末まで1年間で38万に達した。

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 本年度内に、PCアプリ版80万、携帯版10万、Web版10万、合計100万ユーザーを獲得する計画。ユーザーベースができ次第、RSSを活用したビジネスに参入する予定だ。RSSを活用した広告配信や、RSS未対応のサイトが簡単にRSS配信を始められるツールの提供などを行うとしている。

 館パーソナル事業室長は「RSSはメール、ブラウザに次ぐ第3のネット利用法になりつつある」と指摘。RSSリーダーとRSS対応コンテンツ、RSS検索サイトを持つ強みを生かし、ビジネスを進めていきたいとした。

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