東芝は、「Cell」プロセッサを搭載したデジタル家電などを開発するためのリファレンスセットを公開した。MPEG-2を48ストリーム同時にデコードしてみせるデモなどを行い、Cellの高性能をPRした。リファレンスセットは2006年4月以降に発売する。
リファレンスセットのハードウェアは、Cellプロセッサとチップセットなどで構成。Cellと高速メモリ「XDRAM」とは、毎秒25.6Gバイトの「XIO」インタフェースで接続される。インタフェース全般を請け負うチップ「Super Companion Chip」とCellとは毎秒5Gバイトで接続。インタフェースはPCI-ExpressやギガビットEthernetなどのPC系と、デジタルチューナー入力やHDMI出力などのAV系を備える。
OSはITRONとLinuxをサポートし、開発環境はEclipseがベース。会場デモはすべてLinuxで行われた。
48ストリーム同時再生デモでは、720×480ピクセル(約4Mbps)のMPEG-2をHDDから同時に読み出し、6基のSPE(Synergistic Processing Elements)でデコード(1SPE当たり8ストリーム)。さらに7基目のSPEで画像サイズを3分の1に縮小し、HDTV上に並べて出力していた。
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