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東芝に企業秘密盗用の判決、4億6500万ドルの支払い命令

» 2005年10月17日 14時43分 公開
[ITmedia]

 米Lexar Mediaは10月14日、フラッシュメモリをめぐって東芝とその米子会社Toshiba America Electronic Components(TAEC)に対して起こした訴訟で最終判決が下されたことを発表した。カリフォルニア州地裁は、東芝とTAECが信任義務に違反してLexarの企業秘密を盗用したとして4億6500万ドルの支払いを命じた陪審評決を支持した。

 この訴訟はLexarが2002年に起こしたもの。同社は損害賠償に加えて東芝のフラッシュ製品の販売差し止めも求めていたが、差し止め請求は7月に棄却された(7月12日の記事参照)

 Lexarの上級副社長兼法務責任者エリック・ホイッタカー氏は判決に満足しているとし、「東芝の控訴は避けられないが、同社の異議申し立てはこれまでと同じくうまくいかないだろう」と声明文で語っている。

 東芝はこれに対し、「誤った陪審評決」を正すべく、審理後の申し立てや控訴も含め、引き続き利用できる法的手段をすべて追求するとの声明を発表、現時点ではこの件に関して2005年度の業績予測を修正する計画はないと述べている。

 またLexarはカリフォルニア州北地区の連邦裁判所で、東芝を相手取って特許侵害訴訟を起こしている。この訴訟は係争中で、2006年初めまで証拠開示手続きが行われ、同年後半に審理が開かれる見通しだ。

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