米Googleは11月3日、書籍検索プロジェクトGoogle Printで、著作権が消滅した書籍の全文検索サービス提供開始を発表した。同プロジェクトをめぐっては出版業界からの反発が強まっているが、Googleでは当面、著作権切れの書籍を中心として、今後さらに多くの作品を公開していく方針。
Googleはミシガン、スタンフォード、ハーバード大学およびニューヨーク公立図書館と協力して、著作権が消滅した作品や公文書などの全文スキャンを進めていた。
今回第一弾として公開されたのは、協力図書館に収蔵されている歴史書や政府の公文書、米国の小説家ヘンリー・ジェイムズの作品など。全ページがGoogle Printで検索対象となり、各ページの画像を保存することもできる。
Google Printをめぐっては、米出版者協会(AAP)などが書籍スキャンは著作権侵害に当たると主張して提訴しているが、Googleは発表文で「われわれの目標は、著作権が消滅した書籍とその中の知識に世界からアクセスできるようにすることだ」と説明。今回公開したのはGoogle Printで今後提供される情報のほんの一部にすぎないとして、今後さらに多くの書籍を公開していく意向を示している。
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