IDC Japanが11月9日まとめた国内PC用ディスプレイ市場の調査結果によると、全体の市場規模約745万台のうち、98.7%に当たる約736万台を液晶ディスプレイが占めていることが分かった。CRTディスプレイは1.3%、約9万台にとどまり、特に法人向けでは「CRTから液晶へのリプレースの波が最終段階を迎えつつある」とみられる。
市場を画面サイズ別にみると、17インチが57.5%と最多で、次いで15インチが19.2%。17インチはデスクトップとのセットで売られることが多く、15インチは法人向け需要が依然として高い。
ディスプレイメーカーの自社ブランド品とOEM供給とで分類すると、上半期(1〜6月)には大手PCメーカーが自社製PCとセットで販売するOEM品の割合が52.5%と半数を超えている。デスクトップPC出荷台数に対するディスプレイの出荷台数は、2005年には108.4%と上回っているが、徐々に比率を下げ、2009年には84.3%にまで低下すると予測している。
IDC調査ではチューナー内蔵型ディスプレイは「テレビ」と分類している。コンシューマー向けデスクトップでは、AV機能強化型が主力となっており、チューナー内蔵型ディスプレイがセットになった製品が増えていることもあり、同社は「ディスプレイ単体市場は伸び悩む」とみている。
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