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スーパーコンピュータランキング、1〜3位をIBMが独占

» 2005年11月14日 15時40分 公開
[ITmedia]

 世界最速スーパーコンピュータのランキングで、IBMのスーパーコンピュータが1〜3位を独占した。

 11月14日に発表された最新ランキングでは、米ローレンスリバモア研究所で稼働しているIBMの「Blue Gene/L」が3度目の首位を獲得した。ベンチマークスコアは280TFLOPSと前回の約2倍に拡大した。

 2位はBlueGeneの姉妹版「Watson Blue Gene(WBG)」、スコアは91TFLOPS。3位はASC Purpleで63TFLOPSだった。

 4位は米航空宇宙局(NASA)のエイムズ研究所で利用されているSGIの「Columbia」で、スコアは51TFLOPS。5位は米サンディア国立研究所で稼働しているDellの「Thunderbird」(38TFLOPS)、6位も同じくサンディア国立研究所のCray製「Red Storm Cray XT3」(36TFLOPS)だった。NECの「地球シミュレータ」は35.8TFLOPSで前回の4位から7位に後退した。

 8位にはIBM製の欧州最速スーパーコンピュータ「MareNostrum」、9位にも同じくIBM製「eServer Blue Gene Solution」がランクイン、トップ10の半分をIBMシステムが占めたことになる。

 Top500リストに載ったシステムのうち、最も多いのはIBM製のマシンで43.8%を占めた。次に多いのはHewlett-Packard(HP)製で33.8%だった。プロセッサ別に見ると、500台中Intelプロセッサを搭載したものは333台、IBMのPowerプロセッサ搭載システムは73台、Opteronシステムは55台だった。

 国別で見ると、米国のシステムが500台中305台と半分以上を占めた。欧州は100台、アジアは66台(うち日本は21台)で前回からわずかに減少した。

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