米Microsoftは12月12日、PCから実質的にどの電話にでも電話をかけられるソフトとサービスの提供で、大手電話会社MCIと世界的な複数年契約を結んだと発表した。
MSN Messengerの後継版「Windows Live Messenger」で、この通話サービス「MCI Web Calling for Windows Live Call」を利用できるという。現行版のMSN Messengerでは、PC間でのみ音声・ビデオチャットが可能だ。
MCIとMicrosoftは、まずは米国でWindows Live Messengerの限定β版の一部としてこのサービスをテストし、向こう数週間のうちにフランス、ドイツ、スペイン、英国に拡大する見通し。
このサービスに加入したユーザーは、携帯電話も含めて220カ国以上の電話にPCから電話をかけられる。βテスト期間中は1分2.3セントからの料金で米国、カナダ、英国、西欧と通話できる。最終的な料金体系は2006年の正式立ち上げの際に決定されるという。
このサービスを使って電話をかけるには、Windows Live Messengerのアドレス帳の項目をクリックするか、Windows Live Callソフトフォンに電話番号を入力するだけでいい。「インスタントメッセージングの体験を新たなレベルに引き上げる」と両社は発表文で述べている。
MCI Web Callingサービスの加入者登録、アカウント管理、サポートなどはMCIが行う。MCIは加入者に最大1時間の無料通話を提供し、またこのサービスに利用できる5ドル、10ドル、25ドルのプリペイドカードを販売する。
先週にはYahoo!が、Yahoo! Messengerに同様の通話機能を追加する計画を発表している(12月8日の記事参照)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR