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ビックカメラ、ソフマップを連結子会社化

» 2006年01月05日 17時16分 公開
[ITmedia]

 ソフマップは1月5日、ビックカメラと業務・資本提携すると発表した。ビックカメラは第三者割当増資を引き受け、ソフマップの約62%を取得して連結子会社化する。資本関係を強化し、提携効果を高めるのがねらい、としている。

 ソフマップは2月25日付けで資本金29億4400万円の9割近くを無償減資した上で、2月28日払い込みで総額約20億円の第三者割当増資を行う。ソフマップは2006年2月期に減損適用などで約92億円の特別損失を計上する。特損額が純資産額を上回っており、債務超過に陥る見通しで、増資でこれを回避する。

 ソフマップは同期の連結業績予想を修正し、純損失が93億1200万円(前回予想は4億600万円)に拡大する見通し。

 両社は昨年1月に業務・資本提携を発表し、ビックカメラはソフマップの約15%を保有する筆頭株主となっていた。約14%を保有する第2位株主の丸紅は、増資後は約6%に低下する。

 1月20日付けで、ビックカメラの野口進取締役関連事業部長がソフマップ代表取締役社長に就任。ソフマップの桜本克次社長は代表取締役専務としてとどまる。

 両社は昨年の提携後、中古買い取りや携帯電話の仕入れ・販売ノウハウの共有化などを進めてきたが、「これまでの提携関係では業績に大きな改善が見られない」(ソフマップ)としてビックと協議し、連結子会社としてビックの傘下に入ることで提携効果を上げることが最善と判断した、と説明している。

 今後、中古ビジネスの強化などに加え、非PC系商品やプライベートブランド商品の共同開発販売などを検討する。

 ビックカメラの2005年8月期連結業績は、売上高が4331億8600万円、経常利益は147億1700万円、純利益は30億6200万円。

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