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松下、PDP国内第4工場を新設へ 年産1110万台体制に

» 2006年01月10日 18時41分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業と東レは1月10日、国内で4カ所目となるPDP生産拠点を新設すると発表した。投資額は1800億円。2007年7月に第1期の稼働開始を予定し、2008年度中のフル稼働時には月産50万台(42インチ換算)と世界最大の生産能力に。全拠点合計の年産能力を従来の倍以上となる1110万台体制に引き上げ、規模とコスト競争力で薄型テレビ市場の地位を盤石にする。

 両社のPDP合弁会社・松下プラズマディスプレイの第4工場として、兵庫県尼崎市の第3工場の隣接地に5月に着工。新たな多面取り方式を採用し、42インチ換算で最多レベルの8面取りを実現し、量産性を向上させる。投資効率は第1工場と比べ4倍以上になるという。

 稼働開始を2カ月前倒しした第3工場や上海拠点を含め、現在の生産拠点は4カ所。2006年度に年産500万台超の生産能力を、新工場のフル稼働開始後は2倍以上に拡大させる。松下は、PDPの世界市場を2010年に2500万台と予測しており、うち40%以上を同社製品が占める計算だ。

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