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米特許商標局、OSSコミュニティーとともに特許改善を目指す

» 2006年01月11日 16時16分 公開
[ITmedia]

 米特許商標局(USPTO)は1月10日、IBM、Open Source Development Labs(OSDL)、オープンソースソフト(OSS)コミュニティー、学術界とともに、米国特許の質を高めるためのイニシアチブの立ち上げを発表した。

 このイニシアチブでは次の3つの取り組みが行われる。

Open Patent Review

 特許審査の質を改善するために、オープンで協力的なコミュニティーレビューの確立を目指すプログラム。コミュニティーに対して、特許出願を評価して、出願者や審査者が見落としている先行技術などのフィードバックを提供するよう奨励する。このプログラムでは、誰でもUSPTOのサイトから新規特許出願へのリンクを掲載したメールを定期的に受け取ることができる。ニューヨーク法科大学のベス・ノベック教授が主導する。

Open Source Software as Prior Art

 OSSを特許出願に対する潜在的な先行技術として確立するプロジェクト。OSDL、IBM、Novell、Red Hat、VA SoftwareのSourceForge.netが、電子的に検索可能なフォーマットでソースコードを格納し、先行技術としての法的要件を満たすシステムを開発する。

Patent Quality Index

 特許および特許出願の質を評価するための統一的なインデックスを作成するイニシアチブ。このインデックスはコミュニティーからの広範な情報で構築され、発明者や市場関係者、USPTOに幅広く適用できる動的で進化するツールになる。ペンシルバニア大学のR・ポーク・ワグナー教授が指揮を執る。

 これら3つの取り組みは誰でも参加でき、USPTOは2月16日にこれらプロジェクトを推進するための公開会議を開く予定だという。

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