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オンキヨーが最終赤字転落へ 人員削減も

» 2006年01月20日 17時42分 公開
[ITmedia]

 オンキヨーは1月20日、2006年3月期通期連結業績予想を下方修正し、最終損益が10億5000万円の損失(当初予想は4億円の利益)になる見通しだと発表した。売上高予想も445億円(当初予想は470億円)に下方修正し、経常損益も8億円の損失(同7億円の利益)となる見込み。

 デジタルオーディオ普及に伴い、従来のオーディオの市場が予想以上のスピードで縮小して価格が下落。年末商戦の売り上げも予想を下回った。同社は今後、事業の整理統合や人員削減を行って経営をスリム化し、デジタルホーム事業など新規分野に注力して経営建て直しを図る。

 子会社が行っている業務用ブラウン管テレビの販売から撤退するほか、ノンコアビジネスの資産売却も検討中。国内外の関係会社の統廃合による合理化も行う計画だ。来期の役員報酬は15%カットし、人件費の圧縮や人員削減を進める。

 同社は今後、ネット接続したPCやゲーム機、デジタルカメラなどから成る「デジタルホーム市場」が成長すると見ており、このほど発表した「エンターテインメントPC」やデジタルオーディオプレーヤー、コンテンツ配信などをベースに、同市場で新しいビジネスモデルを構築していく。

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