ユビキタス社会のネットワークシステムを考える産学共同の「ubilaプロジェクト」は2月27日、研究成果を公開する実証実験拠点「uPlatea」を都内に構築した。Tablet PCで作った多機能端末や、デジタルカメラ風端末をリモコン代わりに使うネットワークシステムなどを体験できる。
同プロジェクトは総務省の委託事業で、慶応義塾大学やNEC、富士通、KDDIなど6組織が参加し、今年で4年目。uPlateaで研究成果をさまざまな人に体験してもらい、課題を探る。
展示のメインは「u-Texture」という名の、Tablet PCとRFIDリーダー、傾きセンサーなどを組み合わせた端末。単体でも、複数台を組み合わせても利用でき、組み合わせ方や傾きなどによって機能が変化する。2台組み合わせて壁に貼り付ければお絵描き用ディスプレイになり、1台を寝かせ、1台を立てて置けば音楽プレーヤーになる――といった具合だ。
「VAIO Type U」とネットワークカメラを組み合わせ、デジタルカメラ風に仕上げた端末「u-Photo」で、ネットワーク家電を操作する実験も行っている。マーカー付きのネットワーク家電を撮影すれば、画像認識でマーカーを検出。対応する家電の操作画面を表示する。操作は無線LAN経由で行う。
uPlateaは見学を受け付けており、希望者はメールで申し込める。同プロジェクトは今後、屋外でも実証実験を行うなどして、実用性を検証していく。
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