メタデータを付与した複数の埴輪(はにわ)の画像をPCで操り、共通点や特徴などを小学生に発見してもらう研究授業が3月9日、西東京市立田無小学校で行われた。国立情報学研究所(NII)のプロジェクトの一環で、子ども達は楽しそうにPCを操り、「埴輪って奥が深い!」などと感想を語った。
NIIが富士通などと協力して開発したソフトを活用した。古墳時代を中心に、東京国立博物館などが所蔵する高精細な埴輪画像を収録してあり、各画像には品名、出土地、年代、大きさなどがメタデータとして添付してある。
画像はズームアップ・回転させたり、年代別・出土県別に自動分類可能。マウスオーバーで解説文が出る機能や、特徴的な部分をマークで教えてくれる機能を備えた。
授業に参加したのは、6年生の子ども達約30人。埴輪をズームアップして「剣を持っている人の埴輪」を見つけ出したり、出土県別に分類して「群馬と埼玉の埴輪は色が違った。土の種類が違うのかな」と分析したり、年代別に分類して「新しい埴輪のほうが、なめらかで美しい」などと、特徴を発見していった。
授業の成果は、メタデータを使った学習支援システムの研究開発に生かす。
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