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ライブドア、4月14日に上場廃止

» 2006年03月13日 20時25分 公開
[ITmedia]

 東京証券取引所は3月13日、東証マザーズ上場のライブドアとライブドアマーケティングを4月14日付けで上場廃止にすると発表した。現在監理ポストの両銘柄は、3月14日から整理ポストに移す。東証マザーズで時価総額1位を誇ったライブドアがついに退場を迫られる。

 証券取引等監視委員会がこの日、堀江貴文前社長らと法人としてのライブドアが決算を粉飾したとして、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で告発。有価証券報告書の虚偽記載は上場廃止基準に触れると判断した。

 東証はライブドアの粉飾決算の疑いについて、「金額において重大であり、投資者の投資判断にとって重要な情報を故意に偽った点で悪質であり、組織的に行った点で上場会社としての適格性を強く疑わざるを得ない」と断じた。

 ライブドアマーケティングについても、不当な比率の株式交換と架空売り上げの計上による虚偽の黒字転換について、「既存の株主の保有する株式価値を直接的に希釈化した点と黒字転換の外観を作出した点において重大」として上場廃止を判断した。

 投資家への告知のため整理ポストに移される14日以降、両社株式は信用取引の委託保証金などの代用有価証券から除外される。

 この日のライブドア株の終値は前週末比変わらずの66円。時価総額は強制捜査前の10分の1以下となる約693億円。ライブドアマーケティングは同64円高の414円だった。

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