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MS、Windows Liveで家族向けセキュリティ機能提供へ

» 2006年03月14日 16時24分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月13日、新サービス「Windows Live Family Safety Settings」の提供計画を発表した。

 同サービスは従来のペアレンタルコントロールを一歩進めたもので、ユーザーはこれを利用して、自分が不適切と判断したコンテンツから自身や家族を守ることができるという。

 Family Safety SettingsはWebベースのWindows Liveサービスを介して、無料でユーザーに保護ツールを提供する。提供されるのはWebコンテンツフィルタリング、アドレス帳管理ツール、オンライン活動報告書など。これらの機能は、Windows XP SP2およびWindows Vista向けに、2006年中に全世界で段階的に提供開始される。

 Microsoftは、Family Safety Settingsを使ったWebコンテンツフィルタリングやオンライン通信管理について保護者にアドバイスするため、米国小児科学界(AAP)などの専門家に協力を求めた。同サービスにはAAPの年齢別ガイドラインが組み込まれる予定だ。

 Family Safety Settingsでは以下の機能が提供される。

  • コンテンツフィルタリング:さまざまなコンテンツのカテゴリーごとに「allow(許可)」「block(遮断)」「warn(警告)」を設定できる。家族のメンバーごとに別々の設定もでき、保護者はいつでもオンラインで設定を見直したり、調整したりできる。

  • 専門家によるガイダンス:AAPなどの団体が提供する年齢別の設定ガイダンス。

  • 活動報告書:保護者は子どもがどのようにWebを閲覧し、オンラインで通信したかを記録した活動報告書にアクセスできる。

  • アドレス帳管理;Windows Live Mail、Windows Live Messenger、Windows Live Spacesなどの通信サービス用に許可リストを作成して、子どもが知らない相手と出会うことを防げる。この許可リストを使って、子どものブログやSNSのページに保護者が許可した人物しかアクセスできないよう制限を設けることもできる。

 Family Safety Settingsは現在、米国で非公開βテストが行われている。コンテンツフィルタリングとオンライン活動報告書は米国および一部地域で初夏に提供開始され、その後アドレス帳管理が年内に追加される見通し。

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