帝国データバンクによると、大証ヘラクレス上場でストレージ関連事業を展開していたアドテックスが4月13日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破たんした。負債額は2月末時点で約149億5100万円。今年に入っての上場企業の倒産は初。
同社は1993年、日本アイ・ビー・エムの生産技術部門が独立して設立。1995年ごろからストレージ事業に参入し、2001年にナスダックジャパンに上場。2003年12月期には約132億円の売り上げがあった。
だか2004年12月期には最終赤字に転落。2005年10月に予定していた約49億円の第三者割当増資が白紙になった上、平成電電らが出資したジャパンワイヤレス向け事業で約50億円の売り上げを見込んでいたが、平成電電の経営破たんで頓挫。今年に入って新たな出資者からファイナンスの道筋を付けたが、3月に予定していた2回目の資金調達ができず、信用不安が拡大していた。
大証は同年12月28日、同社株式を監理ポストに割り当てていた。1月31日に年初来高値2万1650円を付けた後は下落し、4月13日は前日比50円安の3130円だった。
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