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悪質ソフト隠すrootkitが激増――McAfee調査報告

» 2006年04月18日 08時07分 公開
[ITmedia]

 McAfeeが4月17日発表した研究報告によれば、目に見えないステルス技術を使ってマルウェアや広告用の迷惑ソフトを隠すケースが激増している。

 McAfeeではステルス技術を使った悪質プログラムをrootkitと見なし、ステルス技術を使った商用アプリケーションと区別している。

 1〜3月期にMcAfee AVERT Labsに寄せられたrootkitの件数は、前年同期と比べて700%近い増加となった。ステルスコンポーネントは大半がWindowsベースで、2001年から2005年にかけて2300%の伸びを示しているという。

 rootkitがはびこる背景には“オープンソース”環境やオンラインコラボレーションサイト、ブログの普及があるとMcAfeeは指摘。Webサイトを通じてrootkitコードやステルス作成キットが配布され、マルウェア作者が標的とするOSについて詳しい知識がなくても、簡単にプロセスやファイル、レジストリキーを隠せるようになっているという。

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