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日本人は食わねど最新ケータイ? 「IT機器を節約」が世界平均下回る

» 2006年04月27日 19時23分 公開
[ITmedia]

 経済的に苦しくても、PCや携帯電話などのIT製品購入費を節約する人は多くない──市場調査会社のエーシーニールセンが世界各国の消費者を対象にした調査で、こんな日本人の傾向が浮かび上がった。

 収入が変わらずに生活費が急増した場合、生活費を予算内に収めるために何を切り詰めるか。昨年11月、世界42カ国の2万3500人を対象に意識を調べた。

photo 地域別生活費の切り詰め方(エーシーニールセン)

 世界平均でみた場合、節約対象のトップは「外での遊び」で、57%が控えると回答。次いで「新しい服」が53%、「PC・携帯電話などのIT・ハイテク製品・サービス」が48%だった。

 日本人も「外での遊び」(61%)がトップだったが、次いで「光熱費」(48%)、「新しい服」(45%)、「テイクアウトの食事」(44%)と続き、5位にようやく「IT製品」(32%)が登場するが、世界平均を16ポイント下回った。

photo 日本のランキング(エーシーニールセン)

 IT製品の購入を控えるとした率はフィリピン、タイ、台湾が各61%と高かった一方、日本人とドイツ人は「最新機種への好奇心が抑えられない傾向」があったという。

 節約の傾向には各地の地域事情が反映されており、北米やカナダ、南アフリカは「テイクアウトの食事」を控えるとした率が約7割だったが、香港やアジアなど、テイクアウトの食事が多い地域はこの率が少ない。また欧州は家財道具の買い替えや休暇の中止、光熱費の節約には積極的ではなかったという。

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