ウイルス対策ソフトメーカーのKaspersky Labsは、Windows以外のプラットフォームを標的としたマルウェアの動向に関する2005年の報告書をまとめた。LinuxやMac OS Xを狙ったマルウェアは近い将来に進化すると予想している。
報告書によれば、Linuxを狙ったマルウェアの件数は、2004年の422件から2005年には863件へとほぼ倍増した。FreeBSD、SunOS、UNIX版のマルウェアも、数は少ないながら軒並み前年比で増加している。
Intelプロセッサに切り替えたAppleも、人気上昇とともにマルウェア進化の公算が高まったとKasperskyは解説。同社では過去数週間で、コンセプト実証型のOS X向けマルウェアを2件検出したといい、これはシステムアーキテクチャに問題があることを明白に物語っていると指摘する。
また、Safariを悪用してユーザーのコンピュータでスクリプトを立ち上げたり、コマンドを実行できてしまうコードも存在するという。
携帯機器も例外ではなく、Linuxを搭載した携帯電話を開発するメーカーが増え、ユーザーが大多数に達すれば、Linux携帯向けマルウェアの進化が促されるのは必至だとKasperskyは予想している。
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