電子情報技術産業協会(JEITA)がこのほどまとめた2005年度(2005年4月〜2006年3月)のPC出荷実績によると、国内出荷台数は1286万台(前年度比9%増)となり、過去最高を更新した。価格下落により、出荷金額は同1%減って1兆6075億円だった。
形態別出荷台数は、デスクトップが同6%増(578万2000台)、ノートが同12%増(707万8000台)。金額はデスクトップが4%減(6687億円)、ノートが1%増(9338億円)だった。
個人市場は大画面モデルなど話題性のある商品が登場したほか、2台以上持つ家庭も増えた。法人市場は、2000年前後に導入したPCのリプレース需要が続いた上、景気回復でIT投資が活発化した。
第4四半期に限って見ても出荷台数は過去最高。前年同期比3%増の376万8000台で、12四半期連続でプラス成長だった。出荷金額は同6%減の4613億円。
形態別では、モバイルノートが台数で20%増(63万8000台)、金額で12%増(884億円)と大きく伸びたほか、A4以上のノートPCも堅調。デスクトップは台数で3%減(164万2000台)、金額で11%減(1880億円)と減少傾向だ。
個人市場は新入学・新生活需要に加え、動画コンテンツの充実などブロードバンド環境の進展が需要を刺激した。法人市場は好業績で年度末需要が伸びた上、今年度で最後となるIT投資促進税制利用のための駆け込み需要もあった。
輸出を含む2005年度総出荷台数は、前年度比10%増の1397万1000台。金額は同横ばいの1兆7477億円。第4四半期のみだと、台数は前年同期比3%増の404万4000台、金額は同5%減の4974億円だった。
今年度の出荷予測は、台数は1350万台、金額は前年並みと見ている。
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