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“非営利YouTube” 慶大が公開

» 2006年05月10日 19時49分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ(DMC)統合研究機構は5月10日、「YouTube」のように簡単な操作で動画を公開・共有できるプラットフォーム「VOLUMEONE」のβ版を公開した。美術館や博物館、教育機関など、非営利の組織に利用してもらうことを想定している。

画像 動画のサムネイル表示画面
画像 動画再生中の画面

 MPEG-4など各形式の動画を簡単な操作でアップし、Flash形式にエンコードして公開できる。容量は200Mバイトまで(320×240ピクセルで30分くらいまで)。インタフェースもFlashベースで、直感的に操作できるようにした。

 当初投稿できるのは、プロの映像クリエイターなど登録メンバー6人のみ。登録ユーザー以外から動画をアップしたいという申し出があれば、話し合った上でIDとパスワードを発行する。

 ブログなどに簡単に動画を貼り付けられるよう、動画ごとにHTMLタグを出力する機能も備えた。更新された動画のRSS配信や、動画をお気に入り登録して好みの順番で再生する機能、友人にメールで紹介する機能、日付けやタイトルで動画をソートする機能なども装備。日本語と英語に対応する。

 YouTubeやフジテレビの動画共有サービス「ワッチミー!TV」と異なり、基本的に非営利で運営する計画だ。公序良俗に反するコンテンツや、著作権を侵害したコンテンツはアップロードできない仕組みを保ちながら、サービスの可能性を探っていく。

 美術館、博物館、教育機関など非営利の組織で、コンテンツ紹介やプロモーションなど向けに利用してもらうことを想定しているほか、広く一般ユーザーに投稿してもらう方法も模索する。サービスのシステムは、一般企業など営利団体向けに販売する可能性もあるとしている。

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