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ITで健康管理を家庭にシフト――IT・医療企業の団体結成

» 2006年06月08日 08時00分 公開
[ITmedia]

 IntelやIBMなどのIT企業や医療、フィットネス関連企業が6月6日、健康管理を医療機関から家庭などの日常環境へとシフトするための団体を結成した。

 この団体「Continua Health Alliance」には、BodyMediaやオムロンヘルスケアなどの医療関連の企業に加え、Cisco Systems、IBM、Intel、Motorola、松下電器、Samsung、シャープなどのIT企業も参加している。

 この団体はネット接続型の個人向け医療・フィットネス製品のエコシステムを確立し、患者や介護者、医療プロバイダーが医療ニーズにより予防的に対処できるようにするという。

 同団体は慢性疾患の管理、高齢者の健康状態と医療ニーズの監視、予防的医療とフィットネスの3分野にフォーカスする。医療デバイスを容易に接続できるネットワークを実現することで、糖尿病などの慢性疾患患者が血糖値レベルなどの情報を医師と共有できるようになったり、高齢者の様子を家族が遠くから観察できるようになる。またインターネット経由でフィットネスコンサルタントとエクササイズデータをシームレスに共有できるようにもなる。

 同団体は、新たなネットワーク標準を策定することはせずに既存の標準をベースにするとし、Bluetooth、USB、Wi-Fi、Z-Wave、ZigBeeなどを検討していると述べている。同団体は18カ月以内にガイドラインを提供する計画だ。また製品認定プログラムも確立し、ガイドラインを満たす製品には認定ロゴを付ける。

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