AppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)の開幕を目前に、いつものようにスティーブン・ジョブズCEOが何を発表するかについて、うわさや暗示、ただの憶測などが飛び交っている。
ここ数年来、Appleが真相をうまく隠し続けることは当たり前になっているが、それでも8月7日のWWDCで発表される可能性の幾つかがWebに載っている。
調査会社Endpoint Technologies Associationの社長、ロジャー・L・ケイ氏は、製品についての予想が盛り上がったりうわさが立つことは、Appleの計画の一部だと言う。同氏はAppleについて書いている。
「事前に何が起きるかを確実につかむのは非常に難しい。予想できるのは、現行製品の延長線上にあるものだ。だが、まったく予想外のものが登場することになる。Appleは秘密にしておくのが非常にうまいのだ」(ケイ氏)
Apple自身が発表していることは確実だ。Mac OS Xテクノロジーの進捗について論じることになっており、Mac OS X “Leopard”のプレビューも予定されている。
うわさサイトの「Apple Insider」によると、Appleはついに新OSの幾つかの詳細を発表するという。新しい地図機能、iChat用のVoIP機能、検索機能Spotlightの改良などだ。
AppleがMacintoshのノートPCにIntelプロセッサを搭載し始めてから1年になる。ケイ氏は同社がIntelとの提携を拡大し、プロ向けデスクトップでもIntelベースのマシンを提供するのではないかと予想している。
AppleがIntel Core 2 Duo(コードネーム:Merom)搭載ノートPCへの移行計画を発表するのではないかという期待もある。
この発表があったとしても、大きなサプライズにはならないだろう。この新プロセッサは既存のプラットフォームの部品として入れ替えるだけで済むからだ。また、プロ向けデスクトップのPower MacにCore 2 Duoと同じ回路を使っているIntel Xeon 5100が搭載されるのではないかという推測もある。
うわさサイトの「Think Secret」によると、AppleのCore 2 Duoへの移行は準備完了だという。また、同サイトはAppleがiWork '07用に独自の表計算コンポーネントを準備しているとも書いている。
Think Secretによると、Core 2 DuoはMac Proに搭載されて登場し、表計算ソフトには財務から統計までのおよそ200の関数が備わっているという。
最近、Macは製品ラインアップの刷新により需要が増加しており、Appleの利益を押し上げている。だが、ジョブズ氏を含む幹部のストックオプション付与に関する内部調査の結果、同社の第3四半期決算報告を修正する必要があると同社は述べている。
そして、iPodだ。
ケイ氏は、AppleがiPodの幾つかのシリーズで、さらにフラッシュメモリを使うと期待していると語った。フラッシュを使えば、iPodをより小さく、軽く、丈夫にするといったことが可能だ。
MicrosoftがZuneについて明らかにしたことで、デジタル音楽愛好家の間では、Appleがデジタル音楽市場での独占状態を守るためにどんな手を打つかという話題で持ち切りだ。
ケイ氏によると、コンシューマーはiPod、特にiPod nanoによりよいビデオ機能が追加されることを期待しているという。また、AppleはiPodユーザーにレンタルビデオサービスを提供するために映画業界と交渉しているという推測もある。
Appleが何を発表するとしても、ジョブズ氏らはオープニングの基調講演の最後まで最大のお楽しみをとっておくだろうとケイ氏は予想している。
「スティーブは、最初は比較的小さなニュースから始めて、お楽しみに向かって盛り上げていくだろう。それがお決まりのやり方だし、Apple信者はそのやり方が大好きだ」(ケイ氏)
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