ヤフーは8月18日、「Yahoo!オークション」にストア登録していた大阪府内の宝飾品販売企業が破産申し立てし、落札者への商品送付や返金ができなくなったため、落札者に対して、落札額を全額補償する方針を明らかにした。
この会社の出品に関して、ヤフーは約300件、約2000万円の補償申請を受けており、そのすべてに応じる。この会社の負債総額は9500万円で、補償額は今後さらに増える可能性もある。
この会社の代表は2002年からヤフオクを通じて個人で宝飾品を販売しており、2005年2月にストア登録した。しかし同年秋ごろから商品の発送が滞り、落札者からの苦情が相次いだため、ヤフーは11月にストアを強制退店させた。
その後もヤフーはこの会社に対して、落札者に商品を届けるか返金するよう指導してきたが、6月に代表者と連絡が取れなくなったため、対応を協議。ヤフーは「当社が審査したストアだから、と信頼し、落札したユーザーもいた」とし、全額返金を決めた。
ヤフーは、ヤフオクで詐欺被害にあったユーザーに対して、落札額の8割、50万円までを補償している。ストアが倒産した際は、ケースに応じて落札額を補償しているといい、特例として全額補償したケースがこれまでにもあったという。
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