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ベクターが社内ウイルス感染でダウンロードを一時停止、順次再開へ

» 2006年09月28日 14時44分 公開
[ITmedia]

 ベクターは9月27日、同社社内でウイルス感染が発見されたことを受けて、ファイルのダウンロードサービスを一部停止。同日夜より、安全が確認されたものから順次公開を再開した。

 同社によると、9月27日11時過ぎに、社内ネットワークおよび社内クライアントPCで新型ウイルスが発見された。検出されたのは9月初めに登場した「Win32/Viking.AU」(NOD32での呼称)。ネットワーク共有フォルダを通じて拡散を広めるウイルスだ。クライアントPCが感染すると多数のファイルが作成されるほか、TCPポートをリスニング状態にし、外部からの攻撃を受けたり、情報流出につながる恐れがある。

 ベクターでは、公開用サーバに置かれたファイルへの感染の可能性も否定できないことから、同日13時にすべてのファイルのダウンロードをいったん停止。各ファイルの確認を進め、安全性が確認されたものから順次、公開を再開している。

 9月28日12時10分の時点で、ライブラリの83%、ショップの74%でダウンロードが再開されている。なお同社では、配布するソフトウェアについて「McAfee VirusScan」「NORTON AntiVirus」および「ウイルスバスター」の3種類のウイルス対策ソフトウェアを用いてチェックを行う体制としていた。

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