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HP、ロンドン塔観光客向けバーチャルゲーム開発に協力

» 2006年10月24日 07時59分 公開
[ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は10月23日、英国の慈善団体Historic Royal Palacesと協力し、世界遺産のロンドン塔を訪れる観光客向けに、バーチャルゲームを開発していると発表した。内容は観光客が囚人を塔から脱走させるというものだ。

 ゲームはHP LabのMediascapesチームとロンドン塔のスタッフが共同で開発。HPのPDA「iPAQ」と、GPSを含む位置センサーを使用する。音声、画像、音楽、ヒントが入ったデジタルファイルが、要所要所に配置される。

 プレイヤーが塔内に入ると、近くにあるデジタルファイルがiPAQに反応。昔塔に幽閉された有名な囚人たち、アン・ブーリン(ヘンリー8世の2 番目の妻、姦通罪で処刑)らが現れる。ロンドン塔の守衛も、囚人を助けようとするプレイヤーの妨害役としてゲームに参加するという。

 登場する囚人たちは、彼らが実際に行った手法をプレイヤーに伝え、脱走を手伝わせようとする。例えばロープを探す、守衛を買収する、手紙をこっそり投函する、など。うまく守衛をまいて囚人を脱走させれば成功、失敗すればプレイヤーもロンドン塔に閉じ込められてしまう。もちろんバーチャルにだが。

 バーチャルゲームの実地テストは、10月23日から28日の間に行われる。

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