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9月の世界半導体売り上げは214億ドル――過去最高記録を更新

» 2006年11月03日 07時33分 公開
[ITmedia]

 9月の世界半導体売上高が、8月に続き過去最高記録を更新、214億ドルになった。米半導体工業会(SIA)が11月2日に調査報告書を発表した。

 売上高は前年同月比で9.3%増、過去最高となった前月の205億ドルからも4.2%増を記録した。携帯電話、MP3プレーヤー、PCなどの消費者向け製品需要がけん引力となった。

 2006年第3四半期の世界半導体売上高は641億ドルで、前期の593億ドルから8%上昇した。2006年9月末までの9カ月間の売上総額は1826億ドルとなり、前年同期の1676億ドルから8.9%伸びた。

 SIAのジョージ・スカリス会長は「携帯電話売り上げが、特にインドと中国で好調」という。また、Windows Vista搭載PC製造でDRAM需要が伸びており、DRAM売り上げは前月から10%増、前年同期比で40%増を記録した。一方マイクロプロセッサ売り上げは8月から4%上昇したが、前年同期比では11%減となっている。マイクロプロセッサの売り上げが落ちているのは、PC市場の厳しい価格競争が影響しているとスカリス氏は見る。

 「年末需要により、第4四半期の半導体売り上げも引き続き堅調、2006年中間予測である9.8%増は達成できる見通し」という。

 またVLSI Researchによると、年内の半導体設備稼働率は95%で推移する見通しで、第2四半期の92%を上回る。

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