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ネットのクレジットカード被害は増加止まらず――英調査

» 2006年11月09日 11時24分 公開
[ITmedia]

英国でクレジットカード不正利用の被害額が全体として減少する中、インターネットを使った不正利用とオンラインバンキングの被害額は増え続けている。

 英決済業界団体のAPACSがまとめた統計によると、2006年上半期のカード不正利用の被害額は、英国内での暗証番号普及などが奏功して前年同期より5%減少し、2億930万ポンドとなった。

 しかしインターネット/電話/通信販売を使ったカードの不正利用は9530万ポンドとなり同5%増加、被害総額全体の46%を占めるようになっている。ただ、前年比の増加率は、2004年から2005年にかけての29%に比べると鈍化した。

 オンラインバンキング詐欺による被害額は2250万ポンドで前年より55%の大幅増。これは主にフィッシング詐欺によるもので、ユーザーを騙す目的で偽の銀行サイトなどが開設されるフィッシングの件数は、同1471%の激増となった。

 ネットショッピングを利用するユーザーのうち半数強の51%は、WebサイトのURLがhttpからhttpsに変わったことを確認しないまま買い物をしていることがAPACSの調べで判明。安全なネットショッピングに関する知識がコンシューマーに十分行き渡っていないと、APACSは指摘している。

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