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エアギターで演奏できる「シャツ」、開発される

» 2006年11月13日 18時05分 公開
[ITmedia]

 豪州科学・工業研究機構(CSIRO)は11月13日、エアギターで音を実際に鳴らすことができる「シャツ」を発表した。

 このシャツの名前は「Wearable Instrument Shirt」(WIS)。開発チームのリーダーであるリチャード・ヘルマー博士はCSIROでテキスタイルおよびファイバーの技術を研究している。

 片方の腕を動かしてコードを選び、もう片方で想像上の弦をかき鳴らすという仕組み。「われわれのエアギターは、ウェアラブルセンサーを普通のシャツに埋め込み、カスタムソフトウェアを使ってジェスチャーとサンプリングオーディオをマッピングさせる」と同氏は説明。音楽やコンピュータのスキルがなくても「演奏」が可能だという。

 WISのモーションセンサーはシャツのスリーブ部分に内蔵され、腕の動きを認識してオーディオを生成する。一般的に左手で音程を決め、右手で弦を鳴らす。

 ソフトウェアのカスタマイズにより、パーカッションの演奏も可能。「エアードラム」も実現できる。

 専用ウェアとコントローラで体の動きを楽器にする試みとして、ヤマハがMiburiという「楽器」を1995年に発表。ミュージシャンの平沢進氏がその使い手として知られている。

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