豪州科学・工業研究機構(CSIRO)は11月13日、エアギターで音を実際に鳴らすことができる「シャツ」を発表した。
このシャツの名前は「Wearable Instrument Shirt」(WIS)。開発チームのリーダーであるリチャード・ヘルマー博士はCSIROでテキスタイルおよびファイバーの技術を研究している。
片方の腕を動かしてコードを選び、もう片方で想像上の弦をかき鳴らすという仕組み。「われわれのエアギターは、ウェアラブルセンサーを普通のシャツに埋め込み、カスタムソフトウェアを使ってジェスチャーとサンプリングオーディオをマッピングさせる」と同氏は説明。音楽やコンピュータのスキルがなくても「演奏」が可能だという。
WISのモーションセンサーはシャツのスリーブ部分に内蔵され、腕の動きを認識してオーディオを生成する。一般的に左手で音程を決め、右手で弦を鳴らす。
ソフトウェアのカスタマイズにより、パーカッションの演奏も可能。「エアードラム」も実現できる。
専用ウェアとコントローラで体の動きを楽器にする試みとして、ヤマハがMiburiという「楽器」を1995年に発表。ミュージシャンの平沢進氏がその使い手として知られている。
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