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チェルシー・クリントンの恋愛で詐欺メール「ナイジェリアの手紙」に再注目

» 2006年12月14日 08時01分 公開
[ITmedia]

 クリントン元大統領とヒラリー・クリントン上院議員の一人娘チェルシー・クリントン氏が、投資銀行家マーク・メズビンスキー氏とつきあっているというゴシップ記事が、米国のタブロイド紙をにぎわせている。この報道で再浮上しているのが、同氏の父親がかかわり、有罪判決を受けた「ナイジェリアの手紙」詐欺事件だ。英セキュリティ企業Sophosは12月12日、再度同種の詐欺メールに対する警告をうながした。

 マーク・メズビンスキー氏の父親で、もとアイオワ州選出下院議員、国連大使の経歴も持つエド・メズビンスキー氏は、1990年代に政界を去った。後に、多大な利益を約束する「前払い詐欺(別名419詐欺)」にはまり、他人からだましとった金を注ぎこんだために、2003年に逮捕された。被害総額は1040万ドルに上ると見られる。

 Sophosは、誰もがこうした詐欺の手口に陥る可能性があると警告している。これら詐欺メールは利益を約束するが、実際は金を搾取するのが狙いだ。詐欺メールの誕生地はナイジェリアだが、被害者は米国、英国、オーストラリアにまで及ぶという。

 エド・メズビンスキー氏の刑期は2008年11月までの見通し。

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