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Gmailがフィッシング詐欺に加担?

» 2006年12月25日 10時05分 公開
[ITmedia]

 年末商戦に合わせてフィッシング詐欺の増加が報告される中、GoogleのWebメールサービス「Gmail」ではユーザーが騙されやすくなるかもしれないと、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが指摘した。

 Kaspersky LabではGmailに届いたフィッシング詐欺メールに着目。これ自体はよくある手口で、銀行の新しい決済システムに関するお知らせメールを装って、偽のWebサイトにユーザーを誘導する内容になっている。

 しかしGmailでは、メールの周囲に多数のテキスト広告が表示されるインタフェースになっており、このフィッシングメールの場合は金融や決済関連のテキスト広告が画面上部と右側に並んでいた。

 「このようなリンクが加わることで、詐欺メールに対するユーザーの信頼が増すと思う」とKaspersky Labは指摘。Googleがキーワード連動広告を掲載しているのだから信頼できるメールなんだとユーザーが思ってしまい、フィッシング詐欺の被害に遭う可能性があるという問題を提起している。

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