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» 2007年02月01日 13時58分 公開

2006年のプロセッサ市場、AMDがシェアを拡大

AMDは2006年10〜12月期のx86プロセッサ市場でIntelからシェアを奪ったが、これは粗利益の犠牲の上で実現したものだ。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 米AMDは先ごろ2006年第4四半期(10〜12月期)の赤字決算を発表したところだが、同四半期のx86プロセッサ市場では、AMDがIntelからシェアを奪った。Mercury Researchが1月31日、そう発表した。

 Mercuryの最新の調査リポートによると、AMDは2006年第4四半期末までにx86プロセッサ市場で25.5%のシェアを獲得しており、同年第3四半期の23.3%と比べて8%以上の拡大を果たしている。

 一方、Intelはプロセッサ市場全体のシェアをAMDに奪われ、第4四半期のシェアは第3四半期の76%よりも約2%ダウンし、74.4%となっている。

 前年同期のx86プロセッサ市場では、Intelのシェアが77%、AMDのシェアが21.4%だった。また2006年通年では、x86プロセッサ市場全体の売上高は約295億ドルを記録した、とMercuryのアナリスト、ディーン・マキャロン氏は語っている。

 同氏によると、市場全体ではAMDのシェアが拡大したが、サーバ分野ではIntelがある程度のシェア奪回を果たしている。一方、ノートPCとデスクトップPCの分野ではAMDが最大の伸び幅を示したという。

 マキャロン氏はeWEEK編集部に宛てたメールで、「分野別では、Intelがサーバ分野でシェアを拡大し(1ポイント強)、AMDがデスクトップPCとノートPC分野でシェアを拡大した(それぞれ2ポイント強ずつ)と言える」と述べている。だが同氏は、具体的な数値の公表は断っている。

 マキャロン氏はAMDの市場シェアが同社の過去最高を記録したことを認めているが、同氏によると、それは粗利益の犠牲の上で実現したものだという。AMDは1月23日に2006年第4四半期決算を発表したが、その際、粗利益率が前年同期の57%から40%に悪化したことを明らかにしている。

 さらにAMDによると、同社の第4四半期のサーバプロセッサの売上高は前期比で横ばいとなっている。ただし、デスクトップPCととりわけノートPCの分野でAMDがシェアを拡大していることは、マキャロン氏のリポートでも確認できる。AMD幹部によると、モバイルプロセッサの出荷台数は前年同期比76%のアップを果たしたという。

 Intelに関しては、サーバ分野でのシェア拡大という明るいニュースも、プロセッサ市場全体における四半期シェアが1995年以来の低さとなったことで、かき消された感がある。AMDが2003年にOpteronプロセッサをリリースして以来、Intelはサーバ分野でAMDにシェアを奪われる一方だった。

 IntelはAMDに大きくシェアを奪われたものの、ここ数カ月は、デュアルコアサーバプロセッサ「Woodcrest」のほか、クアッドコアプロセッサ「Clovertown」で巻き返しを果たしている。

 さらにIntelは1月22日、Sun Microsystemsにx86プロセッサを供給する契約を新たに締結したと発表し、AMDとDellとの提携に対する反撃も果たしている。

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