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世界初、携帯向けコンテンツマッチ広告 NTTデータとオーバーチュア

» 2007年02月01日 16時33分 公開
[ITmedia]
画像 YMO復活に関するニュースには、着メロや着うたの広告が「スポンサードサイト」として表示される

 オーバーチュアは2月1日から携帯電話向けコンテンツ連動型広告「コンテンツマッチ モバイル」の配信を始めた。NTTデータと提携し、同社の日本語解析システムを導入してマッチング精度を高めた。まずはリクルートの「R25式モバイル」に配信し、配信先を順次拡大する。両社によると、携帯電話向けコンテンツ連動型広告の配信は世界初。

 NTTデータの日本語解析システム「なずき」を活用してWebページの内容を解析。内容に合った広告を配信する。なずきは、NTTデータと言語理解研究所(徳島大学発のベンチャー企業)が共同で開発したシステムで、これまで、ブログやSNSなどで企業や商品の評判を調べる商品などに活用されてきた。

 文章のテーマや、何に対してどういった感情を表現しているかといった内容、文章を書いた人がどんな行動をとり得るかといった行動予測などが可能だ(関連記事参照)。例えば「私の彼って最近車を買ったんだよぉ? 明日は軽井沢へ連れて行ってくれるんだ」という文章から「車」や「軽井沢」といったキーワードに加え、旅行やホテルなどといった、行動予測に基づいたテーマも抽出し、広告配信に生かせる。

 広告にふさわしくない表現の有無や、広告主のライバル媒体かどうかもチェックでき、広告主の意図に合った媒体に配信できるとしている。

携帯は「検索広告よりコンテンツマッチが合う」

 オーバーチュアの天畠秀隆ビジネスディベロップメント シニアディレクターによると、モバイル広告市場は伸長しているという。「1年前までは、広告主は着メロ、着うたや金融などに偏っていたが、最近はPCと同じような分野にまで広がってきた」(天畠氏)

 同社は携帯向け検索連動広告は「スポンサードサーチ モバイル」としてすでに提供しているが、「携帯に検索型が合うかどうかは疑問」と天畠氏は語る。「キャリア公式検索以外の一般の検索では、検索結果がアダルトやランキング系などに偏っている。PCと異なり、携帯サイトを持っている企業は少なく、検索広告は十分に成熟していない」(天畠氏)

 コンテンツマッチ広告の提携媒体は年末までに約50サイトに増やしていくといい、すでにR25モバイル以外にも複数の媒体への出稿が決まっているという。今後はブログなどCGM(Consumer Generated Media)も媒体に加えたいとしている。また、すでに同社の検索広告を利用している企業はコンテンツマッチ広告にも出稿できる。

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