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携帯マルウェアが増加傾向、8割が感染を経験――McAfee調査

» 2007年02月13日 11時39分 公開
[ITmedia]

 携帯電話などを狙ったモバイルマルウェア攻撃が各国で増加し、携帯電話会社が復旧に取られる時間と経費も増えている――。セキュリティソフトメーカーの米McAfeeは2月12日、3GSM WORLD CONGRESSでこんな調査結果を発表した。

 調査はMcAfeeがスポンサーとなり、Informa Telecoms&Media(ITM)が2006年12月から2007年1月にかけて世界の携帯電話会社を対象に実施。200社以上から回答を得た。

 調査では、83%がモバイルデバイスのマルウェア感染に見舞われたことがあると回答。半数近くは過去3カ月中に感染を経験したと答え、2006年中にモバイルセキュリティに20万ドル以上出費したという回答は、2005年に比べて2倍に増えた。

 2006年のセキュリティ問題報告件数は2005年に比べて5倍となり、欧州とアジア太平洋地域では1000台以上に影響する問題の発生件数が2倍に増えた。

 しかし実際の対策は後手に回りがちで、アプリケーション/デバイスレベルの保護措置が重要だと考えている携帯電話会社のうち、実際にこうした措置を導入しているのは3分の1に満たなかった。

 今後の対策として85%が、ネットワーク侵入、モバイルウイルス、DoS攻撃、スパム/モバイルフィッシングといった問題に対処するため、モバイルセキュリティ予算の増額を計画していると回答した。

 モバイルマルウェア問題は顧客満足度やネットワークのパフォーマンスに影響を与え始めており、携帯電話会社はブランドや新サービスにも影響が出かねないとの懸念を強めているとMcAfeeは分析している。

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