ネットサーフィンで最も危険なドメインはルーマニアの「.ro」、安全なのは米政府機関の「.gov」――米McAfeeが3月12日、Webサイトの危険度をトップレベルドメイン別にまとめた調査報告を発表した。265のトップレベルドメインを対象に、McAfeeのWebサイト分析ツール「SiteAdvisor」を使用してサイトの危険性をテストした。トップレベルドメインにより、危険性に大きな差があることが判明したという。
SiteAdvisorは、Webサイトの危険性を3段階で評価。アドウェアやスパイウェア、ウイルスなどの危険性のあるサイトを「赤」、安全と思われるサイトを「緑」、危険性は低いものの、過度にポップアップを表示したりするサイトを「黄」と評価する。
報告によると、国別のトップレベルドメインのうち、最も危険度が高いのはルーマニア(.ro)で、危険なサイトの比率が5.6%に上った。2位はロシア(.ru、危険なサイト比率4.5%)。一方、安全なのはフィンランド(.fi、同0.10%)。以下、アイルランド(.ie、同0.11%)、ノルウェー(.no、同0.16%)、アイスランド(.is、同0.19%)、スウェーデン(.se、同0.21%)と続いており、北欧の国々が多くランクインしている。
分野別トップレベルドメインでは、最も危険なのは.infoで、危険なサイトの比率は7.5%。安全なのは、米国政府機関の.govだった。.comは、危険なサイトの比率では分野別ドメインで2位(同5.5%)、トップレベルドメイン全体では5位だが、利用度が高いために実数としての影響は大きい。危険度「赤」もしくは「黄」サイトのクリック数のうち、86.6%を.comドメイン下のサイトが占めた。
また、日本(.jp)は国別ドメインでの「危険度ランキング」57位で、比較的安全なドメインとされているが、「赤」もしくは「黄」と評価されたサイトに対するクリック数は毎月160万件にも上っているという。
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