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HP、「Print 2.0」戦略と新サービスを発表

» 2007年05月31日 08時36分 公開
[ITmedia]

 米HPは5月30日、「Print 2.0」と銘打った印刷事業の新戦略を発表した。個人や企業が扱うコンテンツが、デスクトップからWebへと移行する中、Webを通じた印刷サービスやプラットフォームの拡充が重要だとして、企業買収などで獲得した新技術を活用し、新しいサービスを展開する。

 Print 2.0戦略の一環としてHPは、Webホスティング企業などと提携し、「Webサイトを印刷しやすく」するサービスを開発。ブログプラットフォーム「Movable Type」の米SixApartとの提携では、Movable Type対応のブログ上に、ブロガーが印刷ボタンを追加できる機能を開発。ブログの読者は、印刷したい投稿だけを選び、簡単に印刷できるという。この機能は現在βリリースされており、6月29日にはSixApartのサイトで提供を開始する予定。

 Webサイト制作者向けには、組み込み可能なWebサイトウィジェット「Tabblo Print Toolkit」を6月29日までに提供開始予定。Tabblo Print Toolkitは、HPが3月に買収した米Tabbloの技術を活用したもの。新規サイトだけでなく、既存のWebサイトにも印刷機能の追加が可能だという。

 中小企業に対しては、「HP Color Printing Center」を通じて提供しているマーケティングツールを拡充。印刷サービス費用の比較が可能な「HP Print Cost Estimator」や、プレビュー機能「HP Print View Software」などの新サービスを追加した。また、こうしたツールを搭載したプリンタ「HP Color LaserJet CP3505」を、世界で6月1日に発売する。HP Color LaserJet CP3505の価格は699〜1499ドルとなる予定。

 また金融機関や教育機関などの企業向けに、セキュリティやスピードなどを強化した印刷ソリューションの提供も開始している。

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