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広告リンクの危険な状況は変わらず――McAfeeの検索エンジン安全度調査

» 2007年06月05日 08時57分 公開
[ITmedia]

 検索結果の4%は危険なサイトにリンクされ、特に広告と連動したスポンサー付きリンクの危険性が高い状況は変わっていない――。米McAfeeは6月4日、検索エンジンの安全性に関する調査結果を発表した。

 同社は昨年に引き続き、米国の5大検索エンジンであるGoogle、Yahoo!、MSN、AOL、Askで2300件の人気キーワードを検索し、検索結果で上位50に表示されたリンクを分析。Webサイトの安全度をランク付けした同社SiteAdvisorのデータベースと照合した。

 その結果、検索結果に占める危険なリンクの割合は全体では4%だった。検索エンジン別に見ると、Googleは3.4%、Yahoo!は5.4%、MANは4.2%、AOLは2.9%、Askは3.5%。前年5月の調査に比べると、GoogleおよびGoogle検索を利用しているAOL、Askの検索結果が改善された一方で、Yahoo!とMSNは危険度が増した。

 スポンサー付きリンクだけで見ると危険なリンクが占める割合は6.9%となり、スポンサー付きリンクに危険なリンクが含まれる確率は、一般の検索結果に比べて2.4倍にも上る。ただ、前年の8.5%に比べると低下しており、これは主にGoogleで広告リンクの安全性が改善されたためだとMcAfeeは分析している。

 検索用語別に見ると、音楽とテクノロジー関係の用語で危険なリンクが表示される割合が高く、「Digital music」(デジタル音楽)の19.1%を筆頭に、「chat」(チャット)「wallpaper」(壁紙)などのキーワードの危険性が高かった。

 また、ファイル交換プログラムは検索結果に占める危険なリンクの割合が際立って高く、「Bearshare」(45.9%)、limewire(37.1%)、「kazaa」(34.9%)、「winmix」(32%)などの危険度が突出していた。

 アダルト関連用語の検索結果も危険なリンクが増加し、全体で9.4%、スポンサー付きリンクでは22.9%に上った。12月の時点でそれぞれ8%、13.3%だったのと比べると目に見えて増えている。

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