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スパマーの手はネットゲームの世界にも――はびこる「smog」問題

» 2007年06月06日 08時35分 公開
[ITmedia]

 世界で何百万人ものユーザーがプレイするマルチプレイヤーオンラインゲームの普及に伴い、そのユーザーを標的としたスパムの「smog」も浮上している。セキュリティSymantecがこの現象についてブログで解説した。

 MMORPGはここ数年でビッグタイトルが相次いでリリースされているが、こうしたプレイヤーの大集団の中では、一部に金を払って前に出ようとする者がいるのは常だとSymantecは言う。

 こうしたユーザーがスパマーの標的となり、smogメッセージでゴールドやアイテムなどを売りつけようとする。例えば「1ドルでゴールド10枚を入手できる」と持ちかけたり、普通なら20日もかかるようなキャラクターの進化を1日10ドルで達成できるとうたったものなどがあるという。

 ただ、オンラインゲームのサーバはゲーム会社が保有しており、ゲーム会社がスパムを阻止することもできるはずだとSymantec。これは、世界に開かれた電子メールにはない利点だと指摘している。

 実際、ゲーム会社はスパム食い止めのために「スパム報告」ボタンを提供したり、フリートライアルを制限してスパマーが無料でアカウントを利用できないようにするなどの措置を導入しているという。

 Blizzardは最近、Battle.netのゲームサーバに「Lockdown」という先進的なログインプロトコルを導入。自動化されたプログラムがサーバにログインするのを防ぐ一助とし、自動化されたスパムの量を削減している。

 Smogは今のところまだマイナーな問題だが、オンラインゲームの人気が高まるにつれ、スパマーとゲーム会社のバトルも増えるかもしれないとSymantecは予想している。

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