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画像スパム減少は手口巧妙化の表れ――Symantec報告書

» 2007年06月08日 09時29分 公開
[ITmedia]

 米Symantecは迷惑メール動向に関する月例報告書を発表した。5月は前月に引き続き、画像を組み込んだスパムメールが減少傾向にあるという。

 画像スパムはスパム対策フィルタをかいくぐる狙いで一時急増し、1月の時点でスパム全体の52%を占めていた。しかしその後減少に転じ、3月と4月は10%ずつ減少、5月には16%にまで低下した。

 この傾向についてSymantecは、スパマーがもっと効率的にスパムを受信箱に到達させる方法を見出したことを物語るものだと解説する。画像にトラフィックを誘導する新しい手口として、リンクや組み込みのURLを使い、別の場所でホスティングしている画像を参照させるやり方も浮上している。

 画像スパムの割合は減っても、メールトラフィック全体に占めるスパムの割合は、これまでと同じレベルで推移。5月の平均は約65%となっている。

 今回の報告書では、アジア太平洋/日本のスパム動向についても分析している。それによると、この地域では詐欺メールの占める割合が高い半面、医薬品などを売り込む健康関連スパムは少ない傾向がある。

 詐欺メールが多いのは、正規の会社を装って偽の請求書を送りつける「請求書スパム」が横行しているためだとSymantecは分析。こうしたメールは請求書と併せて支払方法まで指示してあるのが特徴だという。

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